2005-01-12 死にし文字 白川靜センセイが文字逍遥*1のなかでアルファベットは死んだ文字だといふ。表音文字として他の言語の體系に移すとき文字の古代的な生命は絶たれるといふのである。アルファベットの持つ「ある種」の普遍性がここに起因するものであるならば、自分たちの文字といふまでにしてきた「漢字」と「和字」をむざむざ捨てる氣にはなれないのである。 *1:思ふのだが、呪の思想―神と人との間のamazonの書評で言はれるやうに、それが本当かどうか分かりがたいのが難点といえば難点。