外字を使ってWordデータを送ってきたときのこと
今後役に立つか分らないが,備忘までに。
状況
- Office XMLなWordデータ
- EUDC.TTE + EUDC.EUF
- どっかの.TTFデータ
ここでOffice XMLぢゃないとたいへんかも? 外字の使用場所がかんたんに分るなら可。今回は,論文で,縦横に使ってゐた(やめてほしい……)。
外字データを画像データに変換する
今回のデータはわたしからさらに編集者に渡すものであったので,外字データがあるとよからぬことが起きないともかぎらない。そこで,外字データを画像にしてできるだけ埋め込みたい。
Googleで検索したところ,.TTEなデータは拡張子を.TTFにすればそのままPUAにグリフの割り当てられたTTFになることが分った。本機はMacなので,さうでないと困る(また,作業用のWinもないではないが,いろいろあって管理者権限は持ってゐない)。グリフを眺めたところ,デザインがひどかったが,時間もないので目を瞑る。またGoogleで,TTFから画像にできないか調べたところ,fontforgeのExport函数でできることが分った*1。
どういふわけか,このままではまったく動かなかったのだけれど,このとほりにするといろいろ不都合があった。
- まづ,[Glyphs Worth Outputting]では,PUAにまんべんなくグリフがあるわけではないのに,PUA全体が選択されてしまふ。それは[Glyphs with only Splines]を選択することで解消された。
- つぎに,みつけたコードがうまく動かなかった。あれこれ試した結果,"Export("svg")"ならともかく出力することが分った*2。
- しかし,それをそのまま画像化すると,文字の下が切れてしまふ。バウンディングボックスがなにか変らしい。さいしょはInkscapeをわざわざ入れてちくちく直してゐたが,200点ほどあるので自動化する必要があった。viewboxがどうもをかしいと分ったので*3,"perl -p -i -e 's/<svg viewBox="0 -145 1024 1024">/<svg viewBox="0 0 1024 1024">/;" *.svg"でどうにかする。
- ここまでくればmogrify*4。"mogrify -geometry 50x50 -format png *.svg"。ごちそうさまです。
なほ,どっかの.TTFデータも同様の手法で変換。こちらは*5この論文のためのものではなく,ぜんぶ扱ってしまふとまたよからぬことがあるので,どこで使用するか確認しなければならない。
Wordで使用した文字を確認する
.docxなwordデータは,zip圧縮されたファイルなので,解凍すれば中身が読める。あとはフォント名を頼りにリストアップ! がんばれ!!