kzhr's diary

ad ponendum

「〜てゐる」、などの「て」はなんの文法的役割もになはないが、「〜てる」ともいふやうにけして落とされることがない。失語症で文法に完全に則ることがむつかしい狀態にあつても「て」は落ちないさうである(久保田正人『ことばは壊れない 失語症言語学』言語・文化選書4、開拓社、2007.10、123-24)。たとへば「て」を落とした「消しあります」だと解釋できないといふが、さうか?(125)