kzhr's diary

ad ponendum

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

正字正かなでの組版について

Mac OS Xに搭載されたヒラギノ(Adobe-Japan1-5)であれば、正字正かなでの組版は、ほぼ正しく置き換れば濟む話だが、さうでない場合(1-4だとどれくらゐだつたか)、いろいろ目をつぶつて、「半」正字運用となる。正字などの外字が這入つてゐるフォントであ…

補足

たとへば、甲骨や金文にさかのぼらなければ字源が明らかにならない種類の意符や文字がある。右や告の「口」がさうであつたし、「南」などもさうである。これらは、遡つて甲骨に繋がらなければ、ただの意味を解しがたい圖形になつてしまふ。さうした保障は、…

古意の保存を巡るエトセトラ

意識のめぐりがはつきりしないので、引用さへもせずに思つたことを述べるだけであるのだけれども、正字正かなグループでのイワマンさんの記述で、書體史から考へて、違和を覺えるところがあるので、いくらか、書かうと思ふ。「正字のイデア」といふものに、…

正字とは歴史から分斷された體系であるからして

抑〻何を以て正字となすかの判定は、甲骨金文は言うに及ばず楷書筆記体の永い伝統とも一往切断された明朝体の鋳造活字や写植文字盤、ディジタル・フォントという土俵を前提とする限りに於て多かれ少なかれ武断的たらざるを得ない事柄

序(じよ)

君父(くんぷ)の讎(あだ)には(八)倶(とも)に(尓)天(てん)を戴(いたヾ)か(可)ず(春゛)と忠臣(ちうしん)孝子(かうし)の親(おや)の讐(だ)を討(う)つ復讐(ふくしう)美談(びだん)は(八)夥多(あまた)あれども一代(いちだい)…